化粧品でスキントラブルが起きる理由は?

本来、スキンケア化粧品やメイクアップ化粧品は、皮膚に潤いや栄養を与えるなど、私たちの肌をサポートしてくれるはずの頼りになる存在ですが、その化粧品が肌のトラブルをまねくことがあります。

ティンタウニータが独自で行ったアンケート調査では、化粧品によってトラブルを起こしたことがある人はなんと20%以上。多くの人が使用して品質に問題がないことがはっきりしている化粧品なのに、肌のトラブルが起きてしまうのは、その化粧品を使ったときの「体調」と生まれもっての「体質」が大きく関係しています。

◆体調(肌の調子)による化粧品トラブル

「体調」が化粧品トラブルの要因になる場合、生理周期や気候などによって元気にすごす時期があったり、環境の変化やストレスなどによって、風邪をひきやすくなったり、お腹をこわしたりすることに近いのかも。

乾燥や花粉、気温、紫外線などの外部から受けるストレスだけでなく、睡眠不足やホルモンバランスなど内部的な要因によって体調は変化し、その微妙な変化は肌へも影響をあたえます。

ホルモンや自律神経など、体内のこまかい設定が必要な機能のバランスが変化すると、古い皮膚細胞が新しく生まれた細胞といれかわる「ターンオーバー」のサイクルにも乱れが生じることがあります。それによって、体の内部を外の環境から守る「バリア機能」が一時的に低下して、外部からの刺激に敏感になることがあります。
体の内部を外の環境から守るバリア機能についてはコチラをご覧下さい)

このような肌が敏感に傾いた状態のときに新しい化粧品を使いはじめると、普段なら問題ないレベルの添加物や有効成分などが刺激となって、炎症やかぶれなどのトラブルにつながることがあります。これが、体調による化粧品トラブルです。

ほかにも、普段使っている化粧品がある日、理由なく染みたり刺激を感じたりする場合も、「体調」により一時的にバリア機能が低下したことで起こると考えられます。

◆体質による化粧品トラブル

「体質」とは、たとえば、同じ環境にいても風邪をひく人とひかない人がいたり、兄弟や親子でも花粉症になる人とならない人がいたり、体型の特徴が異なっていたりするような、その人の「個性」のようなもの。
それが化粧品トラブルにつながる場合、どちらかといえば「どうしようもないこと」ともいえます。

卵や小麦粉など、多くの人にとって全く問題のないありふれた食材が、ある人にとっては深刻なアレルギー源となるように、化粧品に含まれる当たり前の成分に過剰反応し、赤みやかぶれ、湿疹、炎症などの症状が肌に表れることがあります。これが体質による化粧品トラブルです。

化粧品トラブルを起こす人の皮膚が反応する物質は、化粧品の品質を保つために配合した防腐剤などの添加物であることが多いのですが、「肌に優しい」とされる天然由来の有効成分のケースもあります。

もちろん、気候や生活環境などに関係する「体調」によって、トラブルにつながる反応に強弱がつくこともありますが、基本的に「体質」によってトラブルが引き起こされる場合は、その化粧品については「合わない」と判断して使用しない方がよいとされます。
※体質的に避けた方がよい物質については、皮膚科でのパッチテストで知ることができます。